業務用エアコンから異音！京都での故障診断と対処法

「ガタガタ」「ブーン」「ピー」……音ごとの原因と対処法

業務用エアコンから発せられる「異音」にはさまざまな種類があり、その音の種類によって原因や対処法が異なります。たとえば、「ガタガタ」という音は振動や部品の緩み、「ブーン」はモーター音やファンの異常、「ピー」という高音は電子基板やセンサーの不具合を示している可能性があります。

京都ではこれらの異音が頻発する背景として、建物の構造的な古さや通気性の悪さが影響しています。例えば、町家などでは配管が壁の中に埋め込まれていることが多く、経年劣化によって内部の振動が伝わりやすくなっている場合があります。また、湿度が高いことで電子部品がダメージを受けやすく、突発的な音が発生することも少なくありません。

「ガタガタ」と振動音がする場合

「ガタガタ」という音が聞こえる場合、まず考えられるのはファンモーターや内部のパネル、フィルターなどが緩んでいるケースです。特に、運転中に負荷がかかった際や、夏冬の切り替え時期にメンテナンスを怠っている場合に多く発生します。

京都特有の町家や狭小なテナントビルでは、壁や床にエアコンの振動が直接伝わりやすく、ちょっとした部品のズレが「ガタガタ」という音を増幅させることがあります。また、床材が木造である場合や梁が共鳴しやすい場合には、音が広がりやすく、店舗の雰囲気を損なう原因にもなります。

「ブーン」と機械音が続く場合

「ブーン」という機械音は、コンプレッサーや送風ファンなどの稼働時に生じる正常な音と区別しにくいこともありますが、音が以前より大きくなっていたり、断続的に響く場合は要注意です。ファンモーターにゴミが絡まっていたり、内部に湿気が入り込んで潤滑不良を起こしている可能性もあります。

京都の夏は湿度が高く、エアコン内部に結露が起きやすいため、このような機械音のトラブルが増える傾向にあります。特に、飲食店などで油分を含んだ空気を多く吸い込む場所では、内部のファンにホコリや油が付着しやすく、負荷がかかることで「ブーン」という異音が強くなっていくのです。

「ピー」と高音が鳴る場合

「ピー」という高音は、リモコンや基板に異常が発生している可能性があります。電子部品の誤作動や、センサーの故障が原因で異音として出ることがあり、内部の警告音や制御系統のエラーを示しているケースもあります。

京都では、外気との温度差が大きくなる冬場にこの高音のトラブルが多く、基板が冷えすぎたり、急な湿度変化によってショート寸前の状態になることがあります。古い建物ではコンセントの電圧が安定しない場合も多く、そうした小さな積み重ねがセンサー誤作動やエラー音の原因となって異音として現れます。