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Toggleエアコン暖房時の設定温度の目安とは
寒い季節にエアコンを使用する際、設定温度は快適さだけでなく、電気代の節約も気になりますよね。電気代も高い中、より節約しながら快適に過ごしたいものです。
実は、正しい設定温度を知り、効果的な節約術を実践することで、暖房シーズンを快適かつ経済的に過ごすことができます。具体的にどのように実践をすれば良いのか、エアコンの暖房時の設定温度の目安と、電気代の節約術について詳しく解説します。
エアコンの暖房設定温度の目安
エアコンの暖房設定温度は、外気温や居住環境によって異なります。例えば、居間なのか寝室なのかによって快適な温度設定が異なります。一般的な目安を以下に示します。
■居間などの主要な居室: 20℃~22℃
主要な居室での設定温度は、一般的に20℃から22℃が快適であり、電気代の節約にも適しています。この温度帯では、室内が暖かく感じられ、寒さを感じずに快適に過ごせます。
暖房の設定温度の目安として、環境省では20度にすることを推奨しています。
また、寝室においては以下のような設定が理想です。
■寝室: 18℃~20℃
寝室の設定温度はやや低めに設定することが一般的です。18℃から20℃程度で十分な快適さが得られ、寝具で温かさを補うことができます。
トイレや廊下については以下の通りです。
■トイレや廊下: 15℃~18℃
トイレや廊下などの通過する場所は、設定温度を低めにしておくと電気代の節約につながります。15℃から18℃程度で十分です。ただし、入浴後の脱衣所における温度は、居間などと同じ温度にされることをおすすめします。
寒い時に、脱衣所があまりにも寒いと湯上り時にヒートショックなど、心臓に負担がかかる場合がございます。気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックといいます。
特に、高齢の場合、特に注意が必要です。ご自身は大丈夫と思っていても、高齢の方と同居している場合は、暖かい脱衣所にしておくことで、ヒートショックを引き起こす可能性が低くなります。特に、65歳以上である、また高血圧、糖尿病、動脈硬化がある方、肥満や睡眠時無呼吸症候群、不整脈の人が影響を受けやすいです。
これらの目安はあくまで参考です。実際の設定温度は個人の好みや体感に合わせて調整することが重要ですが、基準を知っておくことで、無駄に温度を高めることも減り、電気代を節約することができます。
電気代の節約術
正しい設定温度を知るだけでなく、電気代を節約する方法も重要です。以下は電気代を抑えるための実践的なアドバイスです。
適切な設定温度
室温は、快適さとエネルギー効率の両方に影響します。寒く感じる場合でも、高温で設定する必要はありません。設定温度を下げることで、電気代を節約できます。先ほどお伝えした通り、通常20°Cから22°Cの設定温度が快適で効率的です。
タイマーの活用
エアコンにはタイマー機能があり、必要な時間帯に暖房を自動で切り替えることができます。特に寝室など、寝具で暖かさを調節することができます。例えば、外出中に設定温度を下げ、帰宅に温めるようにプログラムもできますので、一日中つけっぱなしを回避することで電気代の節約ができます。
局所的な暖房
体を暖める必要はありません。使用頻度が高い部屋や寒さを感じる場所に重点を置いてエアコンを使い、他の部屋の暖房は最低限に抑えることで電気代を節約できます。現在では、AI技術によって、人がいるいないを判断し、人がいる場所に集中的に温風を送ることができるようになっています。AI技術を搭載しているエアコンは、今現在では低価格のエアコンにも搭載をしているので、最上位クラスしかダメという時代ではありません。特に、暖房時には、下向きに風を送ることで、部屋全体を均等に暖めることもできます。暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まりやすい性質を持っています。下に溜まった冷たい空気を暖房の風によって押し上げ、暖かい空気と冷たい空気をうまく混ぜることで部屋全体を暖かくできます。
また、下向きに風を送ると、直接的に足元を暖めることができ、足元から温かさを感じやすくなります。この設定は、特に足元が冷えやすい場合に効果的です。局所的にも、全体的にも両方を温めることがエアコンはできるのです。
断熱対策
寒い空気は、窓やドアから侵入します。ですので、窓やドアの隙間をしっかりシーリングし、断熱効果を高めることで室内の温度を一定に保ちやすくなります。窓際に重要なカーテンを使い、夜間に窓を閉めることも重要です。また、窓に直接貼る断熱シートも非常に効果的です。
新しいエアコンの検討
コンは効率が低い場合があります。現在では、各エアコンメーカーが様々なエアコンを出しています。AI技術を搭載したエアコンや、暑さ寒さに関係しやすい湿度を調整するエアコンなど、メーカーによって視点は様々です。また、暖かい空気は部屋の上部に溜まり傾向にあるので、どうしても足元が寒く、足から冷えることが多いですが、足元を中心に温めたり、人の行動を察知してお部屋の状況に合わせた快適&省エネ運転を行う機能があるので、エアコンを新調するだけで、エアコンの快適さ、暖かさに驚く方もいらっしゃるかもしれません。
エアコンとヒーターのメリットとは
冬季に室内を快適に保つための方法について、エアコンとヒーターはそれぞれ一長一短があり、冬場に快適に過ごすためにはどちらを選ぶべきかを検討することが重要です。
■エアコンの利点
冷暖房一体型
一台のエアコンで涼んだり暖房をすることができます。冷暖房一体型のエアコンは、季節ごとの切り替えが不要で便利です。特に、わざわざヒーターという別のものを買う必要もありませんし、置き場所にも困りません。
省エネ性
近年のエアコンは高い省エネ性能を持っており、効率的な暖房が可能です。特にインバータータイプのエアコンは、設定温度に達したら出力を調整し、余分な電力を使いません。最近では、人の行動を察知して的確に温度を調整するエコ機能や、AI技術を駆使して温度を管理しながら、人がいる場所に暖かい空気を届ける機能など、進化がすごいです。
空気清浄機能
多くのエアコンには空気清浄機能が搭載されており、室内の空気品質を向上させる助けになります。また、エアコン自体をクリーニングする機能などもあり、非常に手間がかかりにくくなっています。
■ヒーターの利点
即暖性
ヒーターは瞬時に暖かい空気を提供します。特に、ガスを使ったファンヒーターは、すぐに部屋を温めることができます。
局所暖房
ヒーターは特定の部屋やエリアを重点的に暖房できるため、使用しない部屋を暖める必要がなく、省エネにつながります。
どちらを選ぶかは、個々の状況に依存します。広い範囲を暖房する場合や、エアコンをすでに持っている場合は、エアコンを活用することができます。一方、即座の暖かさが必要な場合や、特定の部屋を重点的に暖めたい場合は、ヒーターが便利です。先ほど、ヒートショックのお話をしましたが、脱衣所にエアコンの暖かさを届けるのは難しいですが、ヒーターであれば脱衣所に設置が非常に簡単です。
また、省エネを考えるなら、エアコンの適切な設定や、断熱対策を施すことも大切です。どちらを選ぶにせよ、冷暖房の運用方法を工夫し、快適な室内環境を節約しながら実現しましょう。
結局どちらを選ぶのが良いか
結論で言えば、エアコンに軍配が上がります。
商品購入コストで言えば、エアコンよりヒーターの方が価格が安いです。ですが、今の世の中、夏場にエアコンなしで過ごすことは非常に困難です。ですので、ヒーターの購入は、エアコンありきで、追加でヒーターを購入することになります。
現在、高性能のヒーターだと3万円から、高いもので10万円ほどまであります。また、先ほどメリット部分でもお話した通り、ヒーターもメリットは局所的に温めることができることですが、現在AI技術を搭載しているエアコンも同じように、温めることもできます。そういう意味では、新しくヒーターを買うのであれば、夏場も冬場も活躍できるエアコンを新しくするほうが、コスト面で言っても良いとも言えます。
ヒーターの大きなメリットは、移動が可能であるという点もあります。
先ほどお話した、脱衣所などで部屋を温めたい場合、当然エアコンでは不向きです。
ですので、大きなヒーターを使うのではなく、コンパクトなヒーターを使って、部屋の温めはエアコンを、移動が可能でエアコンの温かさが届かない場所や部屋ではヒーターを使用するのが最も効率的だと言えます。
まとめ
エアコン暖房時の設定温度の目安は、20℃です。この温度を目安に、部屋の設定温度を考えれば無駄な電気代を使うことなく快適に過ごすことができます。
また、電気代を節約する方法として大きな効果を出せるのは、断熱と新しいエアコンです。断熱というのは、家自体の断熱ではなく、窓やドアなどの冷たい空気が発生する場所に、断熱効果のあるものを付けるということです。例えば、断熱シートなどです。
正直、窓に断熱シートを貼るだけで、かなりの効果が見込めます。冷たい空気を部屋に入れないだけではなく、部屋の暖かさを外に出さない保温効果も見込めます。 さらに参考にして頂きたいのは、新しいエアコンの購入です。
エアコンの寿命は10年前後です。
エアコンの寿命は、一般的に10年から15年程度とされています。これは、エアコン内部の部品や冷媒の劣化、外部の環境変化による影響などが原因となっています。
引用元:エアコンの寿命はどのくらいなのか|エアコン電設
10年という長い時間の中で、様々な技術が開発され、エアコンの能力だけではなく電気代を含む様々な技術的革新が行われています。特に、今注目されているのがAI技術です。
今まで、部屋全体を温めるというエアコンの使い方から、人を察知してAIが快適な温度に調整しながら、さらに電気代を節約するという技術が非常に節約において効果を発揮します。ここで考えて頂きたいのは、この技術は冬場の暖房だけではなく、夏場の冷房、さらには空気清浄機能も追加された機種が多いこともあり、春先の花粉の時期にも大活躍してくれるということです。
電気代節約のために、快適さを若干諦めるような時代から、電気代の節約を最大限にしながらより快適に、さらに空気清浄やエアコン自体を清潔に維持してくれるような、自己クリーン技術が発達し、メンテナンス自体もフリーになるそんな新型エアコンが、今は販売されています。
最近では、灯油の価格も上昇している中で、エアコンも改めて見直されていますので、一度ご参考いただければと思います。